東京小諸会会報 第30号(平成18年11月)

東京小諸会平成18年度総会・懇親会を迎えて 東京小諸会実行委員会

東京小諸会平成18年度総会・懇親会にあたり 小諸市長 芹澤 勤

今年のキーワード 小諸・藤村文学賞(1) (2) | NHK大河ドラマ(1) (2)

     太陽光発電装置防災行政無線施設小諸城大手門

     CD「小諸 わが想い出」



東京小諸会平成18年度総会・懇親会を迎えて

東京小諸会実行委員会

 会員の皆様、東京小諸会総会、並びに懇親会に万障お繰り合わせ、このように多数ご出席ご出席下さり、誠にありがとうございます。
 今年は小諸市から芹澤市長様はじめ、高橋市議会議長様、香坂商工会議所会頭様、山岸観光協会会長様並びにご担当の部長課長様多数のご出席を頂き厚くお礼申し上げます。


 私は若い時から、「出身はどちらですか。」と聞かれると、必ず「信州小諸です。」と胸を張って答えて来ました。 すると殆どの人は「いい所ですね。」と云い、次に島崎藤村のことや、浅間山、千曲川のことが話題になります。 このことは、小諸市が「高原に育む活力ある詩情公園都市・小諸」と、今後の町の発展の軸足を観光に置いたことは適切であったと考えております。 (このスローガンは多少判りにくい点はあるが)
 近時における交通網の変化に伴い、且ての商都小諸の面影は薄れるであろう免れない現実を直視して、小諸独自の文化・文学を重点に観光都市小諸の情宣活動に力を入れて行くべきだと考えます。
 その意味で
小諸・藤村文学賞」の応募が二万五千人を超え(十二回の延べ合計)。「虚子・こもろ全国俳句大会」の投句が、今年は海外を含め一万七千余に達した等明るいニュースであります。
 また来年の
NHK大河ドラマは、井上靖原作「風林火山」に決まり、小諸城を築城した、武田信玄の軍師山本勘助も当然登場するであろうから、テレビドラマの力を借り、小諸をPRする絶好の機会とすべきでしょう。 私は昨年十月滋賀の長浜を訪れた時、至る所に、今年のドラマに登場する秀吉、三成などのいわれを大書した看板が建てられており驚いたことが思い出されます。幸い、すでに市長自ら東京のNHKを訪れ、現地ロケを要望、 大手地区まちづくり推進協議会長がたも、NHK長野支局に要望を申し入れたとのことで、素早い対応に敬意を表します。
 小諸市ではすでに北国街道など、旧街道の町並みを着々と整備されておられますが、この上は如何に大勢の観光客を呼び込むかに懸かっていると考えます。
 終わりに東京小諸会は初代会長の小山邦太郎先生が創られ、その当時から受け継がれている信条に「……会員相互の親睦を厚くし、その向上と郷土の発展並びに社会文化に貢献する。」とあります。 歴代会長を中心として役員一同力を合わせて会の運営をされてこられましたが、今後も会員の皆様のご協力並びに小諸市当局をはじめ、関係各種団体、有力企業の皆様方のご支援を受け、小諸会の発展に努力して参りたいと考えております。
 ところで、今年も東京小諸会総会・懇親会のため、小諸市、信州味噌の小山庫荷供相談役、小諸そばの小川正元会長、マンズワイン長沢弘明小諸工場長、山謙酒造、高嶺商会林和弘会長、コミーの小宮山社長、常磐館花岡隆社長、きのこの森の花岡道別社長、 三和シャッターの渡辺静雄常任顧問、本会の役員である小山田準一、市川源太郎(東京岳南会会長)、大池あさの、小山洋之助、高橋昭平、北村尚巳、小宮山栄(前出)、田澤雄二郎、柳沢紀子、渡辺静雄(前出)、須田武久、小山清吾の各位に格別のご協力を頂きました。記して厚くお礼申し上げます。
文責・副会長 小山清吾
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東京小諸会平成18年度総会・大懇親会にあたり

小諸市長 芹澤 勤

 本日ここに、東京小諸会平成18年度総会・懇親会が、ご来賓の皆様をはじめ大勢の会員のご出席のもとに盛大に開催されますことを心よりお慶び申し上げます。
 会員皆様におかれましては、ふるさと小諸を離れ、お元気に活躍されておりますことに重ねてお慶び申し上げますとともに、平素は小諸市政の発展・推進に温かいご支援ご協力をいただいておりますことに対しまして、改めて厚く御礼申し上げます。
 さて、この場をお借りしまして小諸市政に関する昨年来のことについてご報告を申し上げます。私は市政運営の柱として「子育て」「教育」「環境」の3K、そして「健康づくり」「危機管理」の2Kの5Kを掲げております。 子育て教育関連では、子育て支援施設「子どもセンター」の建設に今年度着手し、平成19年4月のオープンを目指して工事を進めているところです。これは上野岸の小諸高校跡地に、0歳から18歳までの幅広い年齢の子どもを大正にそれぞれの年齢にあったサポートができるよう、 長野県産の木材をふんだんに使い「あたたかさ」が感じられるやさしい建物を整備し、子育て支援、青少年健全育成の施策を実施するものです。 また、小学生から英語に慣れ親しむこと、英語で遊ぶことを通して、多文化を体験し国際化に対応する子どもたちを育てるため本年度から小学校に3名のALT(外国語助手)を配置し、小学校英語教育を始めました。
 環境関係では、昨年度市内小中学校8校に10kwの
太陽光発電装置を設置し、学校ISO事業とあわせて子どもたちの環境学習に役立てています。また未利用の自然エネルギーの活用を研究するため、信州大学工学部、市民団体のエコロジーエネルギー研究会と「マイクロ水力発電実証実験プロジェクト」を開始し、 昨年12月から、相生町のツルヤ本店横の松井川で最大出力500Wの水力発電を行っています。発電された電力は発光ダイオードを使ったイルミネーションやルビー製作実証実験等に活用しています。 また石油消費を少しでも減らし再生可能なエネルギーを利用するため、地元の間伐材を燃料とするペレットストーブを昨年は市役所、文化センター等に設置しましたが、本年度は小中学校に設置します。これらの施策にり、小諸は「陽の当たる坂のまち」で、 自然エネルギーに恵まれた豊かなまちであることを改めて市民の皆様に認識していただけたらと考えています。
 危機管理の面では、16年度、17年度の2年をかけて
防災行政無線施設を整備し、運用を開始しました。これは、市内93か所の屋外スピーカーと、公共施設、議員、区長宅に個別受信機を設置し、防災情報等を伝達するものです。 市では、この施設の動作確認を兼ねて、正午には「上を向いて歩こう」午後5時には「小諸わが想い出」のメロディー放送もしています。
 まちづくりの面では、本町・荒町・与良を中心とした北国街道沿いで進めてきました街並み環境整備修理修景事業により建物整備件数が17年度末には66件に達し、歴史的町並みが整ってきて、観光客も増加してきています。 文化庁の補助を受けて実施している
國重要文化財小諸城大手門の保存修理事業も、明治以降改造されていた1階部分も本来の門に復元することが文化庁より認められ、20年張るの竣工を目指して工事を進めています。 この大手門の保存修理工事にあわせ、線路で分断されている大手門と懐古園を小諸城内として一体感を持たせるための「駅・大手門周辺まちづくり整備構想」も、千葉大学の福川教授、建築家宮本忠長さんのご支援をいただきながら市民参加で昨年度策定し、19年度から整備を始めていく予定です。
 今年は藤村の「破戒」が自費出版されたからちょうど100周年の年にあたります。そんなことから今年は例年の藤村忌と
小諸・藤村文学賞に加えて、「島崎藤村ウィーク」と名づけて藤村に関わる行事を開催いたしました。 8月19日には、女優藤村志保さんとNHKの葛西誠司アナウンサーをお迎えして映画と対談の会を行い、22日の藤村忌には、藤村の出身校である明治学院大学と小諸市との協働連携に関する基本協定を締結いたしました。 これは藤村をゆかりとして、大学と小諸市が文化、教育、学術等の各分野で協働連携し、交流を促進することにより相互の発展を図るというものです。
 さて、現在の懐古園である小諸城のもととなる縄張りをしたといわれる山本勘助が主人公となる
NHKの大河ドラマ「風林火山」が来年度放映されます。また、講談社の若者向け雑誌では、現在の小諸城を完成させた仙石久秀を主人公としたマンガ「センゴク」が連載されています。 小諸城、懐古園、そして小諸を全国PRするには絶好の機会であると考えています。本年8月に東芝EMIから全国発売された作詞:永六輔 作曲:小林亜星 唄:由紀さおりさんによるCD「小諸 わが想い出」、 9月22日に登山規制がレベル1に下げられ火口から500mの前掛山まで登れるようになった浅間山とあわせて「小諸」をPRし、多くの皆様に小諸を訪れ、小諸を感じ、小諸を愛していただけたらと思います。
 東京小諸会の皆様には、ぜひ小諸の広報担当として、観光大使として、小諸のよさを周りの皆様に広めていただければ市長として大変ありがたいと思います。
 今後もふるさと小諸のために引き続きご支援をよろしくお願いします。
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