東京小諸会会報 第33号(平成21年11月)

平成21年度東京小諸会総会・懇親会を迎えて 東京小諸会会長 小山 洋之介

東京小諸会平成21年度総会・懇親会にあたり 小諸市長 芹澤 勤

今年のキーワード 小諸なる祇園の会ルイ・ヴィトンの森

  ふるさと納税信州小諸・停車場ガーデンコモロヤエベニシダレ

  小諸市環境大使小諸市のイベント新小諸駅舎




平成21年度東京小諸会総会・懇親会を迎えて

東京小諸会会長 小山 洋之介

 会員の皆様、ご多用のなか東京小諸会総会・懇親会にご出席くださり誠に有難うございます。お蔭様で賑やかに47回目の総会を迎えることが出来ました。 今年も故郷小諸市から芹澤市長様はじめ、福島鶴子県会議員様、香坂勝商工会議所会頭様、山岸喜昭観光協会会長様、塩川重治市議会議長様、町田照美同副議長様、 高地崇佑教育委員会委員長様並びにご関係の皆様方大勢の方々にご出席を頂き厚く御礼申し上げます。
 さて、私は3年前に会長に就任して以来、小諸市で催されるいろいろな会合に参加する機会が多くなりました。今年も「祇園さん」で親しまれてれいる健速神社の祇園祭り・67回を迎えた藤村忌をはじめ幾つかの催し物に参加させて頂きました。そこで気が付きましたことは、伝統的なお祭りもさることながら、実は地元在住の様々な方々が小諸市活性化の為に考え出した催し物が沢山あることでした。 小諸市に生れ・育てられ・巣立った我々は、つい日々の生活に追われてしまい、故郷への関心が薄れがちですが、改めて市長さんはじめ地元の方々のご努力に敬意を表するものです。私は昨年この欄で、「故郷を愛する」をテーマに魅力ある街づくりを目指して三つの提案をしましたが、改めて世代を超えた地域に発する熱い思い、「愛郷心」を地道に高めることが何よりも大切であることを痛感しました。
若者が立ち上がった
 今年の6月、会員の皆さんのお手元に「小諸の祇園にお起しください」という手紙が届いたことをご記憶の方が多いかと思います。実は、この手紙は、文化財の継承・地域歳時記の保存・地域の繋がりに危機感を抱いた若者達が、地域の活性化に結び付けようと立ち上がって組織した団体
「小諸なる祇園の会」が発信したものです。『長野県の平成21年度地域初「元気づくり支援金」事業』に認定されて活動している団体です。 このお誘いの手紙を読んで、祇園さんの当日、東京小諸会の5名が、健速神社で顔を合わせ、何十年振りかで見るヨイヨイヨイヨイの勇壮な神輿練りに、心地よい感動を覚えながら懐かしく楽しまれました。
小諸の自然が注目された
 9月初めに、「坂本龍一さん+ルイ・ヴィトン=おしゃれなエコ」の見出しの新聞記事をご覧の方が多いかと思います。実は小諸にフランスの高級ファッションブランドの名を冠した面積約32万坪の「ルイ・ヴィトンの森」が誕生したという内容でした。音楽家の坂本龍一氏が提唱する森林再生プロジェクトにヴィトン社が共鳴したもの。 このことは、浅間山麓の標高1500メートルに位置する、唐松や白樺で構成された小諸の原生林の魅力が世間に認められたことであり、その効果は、市民が環境整備に関心を持つ動機となると同時に、小諸に新しい大きな観光施設が誕生したことでもあります。
 ご存知の様に、小諸市は街のほぼ中央を東西に旧北国街道の町並みが通り、懐古園を中心とした自然の地形に融合された文化施設・雄大な浅間山を背景に眺望抜群の場所にある私立高原美術館、そして今回ルイ・ヴィトンの森など等、文学の薫り高い藤村関連施設と併せ、高品質の観光施設に恵まれています。この利点を活用して、更に魅力ある街づくりの為に、市当局をはじめ関係各位と力を合わせて努力したいものです。
 今年も東京小諸会総会・懇親会のため、小諸市、信州味噌の小山庫荷供相談役、小諸そばの小川正元会長、キッコーマン株式会社、マンズワイン長沢弘明小諸工場長、山謙酒造、高嶺商会林和弘会長、コミーの小宮山栄社長、常盤館花岡隆社長、きのこの森の花岡道別社長、三和シャッターの渡辺静雄常勤顧問、酢重ダイニング、能美防災株式会社、深野かよこ様並びに本会の有志役員の方々に格別のご協力を頂きました。記して厚く御礼申し上げます。
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東京小諸会平成21年度総会・大懇親会にあたり

小諸市長 芹澤 勤

 本年もまた東京小諸会の総会・懇親会が、ご来賓の皆様をはじめ大勢の会員のご出席のもとに盛大に開催されますことを心よりお慶び申し上げます。皆様と元気に再会できますことをうれしく思います。小諸会会員の皆様には、いつもふるさと小諸のまちづくりに物心両面から温かいご支援ご協力をいただいておりますが、 特に去年からお願いしております
信州小諸ふるさと応援寄付金(ふるさと納税)に大勢の皆さまから多額のご寄附をいただきましたことに対して、この場をお借りして深く感謝を申し上げます。皆さまからいただいた貴重な寄付金は有効に活用させていただいています。今年度からは、クレジットカードによる寄付もできるようになりましたので引き続きご協力と応援をよろしくお願いします。
 さて、今年の小諸の動きをお伝えしたいと思います。
 4月18日には花と緑のまちづくりの拠点、地産地消のフードカフェとして駅前に整備を進めていた市民ガーデンが「信州小諸・停車場ガーデン」としてオープンし、小諸の新名所として多くの市民、観光客の皆さん、とりわけ女性の皆さんにご利用いただいております。9月7日には世界的な音楽家坂本龍一さん提唱による浅間山麓の民有林100haを活用した「ルイヴィトンの森」の協定の調印式が坂本龍一さん、 ルイヴィトン5代目当主をお迎えして執り行われましたが、大変多くのマスコミに取り上げられました。環境に配慮している活動を行っているまちとして小諸のイメージアップにつながったものと思います。また長年にわたって整備を進めてきました飯綱山公園も9月23日に竣工いたしました。多くの市民の皆さまに小諸独自の桜「コモロヤエベニシダレ」の里親になっていただいています。9月28日には昨年 小諸市環境大使をお願いしたアルピニストの野口健さんに審査していただいた第1回目の「野口健小諸市環境大使賞」の表彰式を行いました。野口健さんには毎年市内小学生の森林教室に来ていただき、指導をいただいていますが、地球規模で環境を考え、地元から活動してくれる子どもたちが育ってくれることを願っています。
 平成23年3月末には上信越自動車道から分岐し静岡市へ通じる中部横断自動車道が「佐久インター」まで開通する予定ですが、小諸市御影地籍に設置されるジャンクションの名称について、「佐久小諸ジャンクション」とすることが合意されました。小諸市として、ジャンクションの98%が小諸市内であることから「小諸」の名称を入れる運動を市民の皆さんと積極的に続けてきた成果であり、関係の皆さんに感謝をしております。
 皆さまのふるさと小諸は都会の皆さんに来ていただいて英気と活力を養っていただける舞台となっていますが、今年も数々のイベントで多くの皆さまに楽しんでいただきました。 4月29日に「虚子・小諸全国俳句大会」、5月10日は自転車による「車坂峠ヒルクライム大会」、5月23日には善光寺御開帳を記念して懐古園から善光寺まで歩く「布引伝説ウォーキング」、8月1日から3日まで小諸高濱虚子記念館会館10周年記念イベントとして「こもろ・日盛俳句祭」、8月22日には懐古園から嬬恋村まで歩く「浅間スタークロスウォーク」、10月3日にはふーど祭にあわせて、相生町・浅間山荘間を往復する 「浅間山登山マラソン」が開催されました。皆さまには、健康づくりのまちとして、ご家族始め友人の皆さまにぜひ小諸の名所やイベントのピーアールをお願いしたいと思います。
 昨年の会報では、図書館を併設した新小諸駅舎建設について報告いたしましたが、今年度から国土交通省のまちづくり交付金事業で事業実施することとなり、現在基本設計を行っています。25年度末には駅前の風景が一新されると思いますのでぜひご期待ください。また、これからの超高齢化社会における市民の皆さんの安心安全の確保のため、小諸厚生総合病院を現在の市役所庁舎の場所に新築移転するプランを市民、議会の皆さまに提案しております。 医療福祉を中心にした新しいまちづくりを見通しての提案です。東京小諸会の会員の皆さまにはこの分野でも造詣の深い方がいらっしゃることと思いますので、ぜひご提言をいただければと思います。
 これからも、ふるさと小諸を離れ全国で活躍されている皆様が誇りに思えるような小諸づくりに全力をあげて進めてまいりますので、引き続きよろしくお願いします。
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